児童一人教師一人の真剣授業
学校には「研究授業」というものがあります。ざっくり言うと、どのように学習を展開すれば、より児童が興味を持ち、分かりやすい授業となるかを何度も何度も考えて授業を行います。また、事前に教員同士で検討したり、授業後に振り返ったりもします。以前勤めた学校で、昭和初期の記録を見たことがありますので、この文化は随分昔からあるようです。
さて、本校でも行っています。極小規模校の本校では、児童と教師の一対一の授業もあります。参観する職員の方が人数が多い状態です。児童数がある程度いれば、様々な考えが出てきますが、一人だとそれもある程度限られます。そのような時は、教師自らが児童役となり違う意見を出したり、あえて間違えた答えを言ったりして人数の少なさをカバーします。また、人数が少ないため、児童の学習量が多くなるのも特徴の一つです。例えば、体育のマット運動では人数がいると待ち時間が出ますが、児童が少ないとすぐに自分の番が来ます。前転、後転をやり続ける・・・目が回りますので、そこでも授業の進め方に工夫が必要です。余談ですが、 児童数が少ないと、係活動や席替えも他校と違う特色があります。「さぁ!席替え!」と言って30㎝横にずらすとか・・・(^^)
いずれにしても、児童の「分かった!できた!」の顔が見たくて、授業を研究し続ける職業が学校の教員なのです。その時間をいかに確保していくか、また、子供たちと教員が向き合う時間をいかに確保していくかが、学校の大きな課題の一つです。