大崎市立高倉小学校
令和5年3月31日閉校                                                                                                              これまでの御温情に心より感謝申し上げます

閉校にあたって

とうとう この日が きてしまいました。
一昨年 高倉小学校長の任を拝命したとき 二年間をかけて この歴史ある学校を 笑顔で締めくくるために 全力を尽くそう と身の引き締まる思いで 着任いたしました。
今 二年前の私に 言ってやりたい言葉があります。

笑顔で締めくくるなんて できません と。

私の 大好きな 大好きな 子供たち。 献身的な教職員。 そして何より いつも学校ファーストでお力添えくださる 保護者と地域の皆様。
温かみのあふれる 校舎。 広々とした青空のもとの校庭。
それらと 笑顔で別れるなど きれいごとでしかない と 今の私は痛切に感じています。

新しい学校が 子供たちにとって よりよい学習環境となることは 確かです。 子供たちも より広い社会で より多くの友達と切磋琢磨して 伸びていくに違いありません。

それでも この校舎から 子供たちの声が聞こえなくなるということに さびしさと どうしようもなく申し訳なさを感じてしまうのです。

ずいぶん前から 閉校式のさいごには 「さくら(森山直太朗)」を歌おう と決めてまいりました。本校の校木でもあり 本校の校章でもある さくら。地区で開催していただいた 閉校記念式典の際には 公民館のコーラスグループの皆さんとも 歌わせていただきました。

子供たちや地域の皆様 そして教職員が この歌を耳にしたときに 自然に高倉小学校での日々が浮かんでくることを望んで 選んだ曲です。


さらば 友よ また この場所で会おう

長きにわたり ご支援を賜りました皆様を ひとからげに 「友」 と呼ぶのは はなはだ失礼と思いつつ それでも
 
さらば 友よ また この場所で会おう
と 言わせていただくことを お許しください。

その 友 の中に 私たち職員も 加えていただくことも
 お許しいただきますよう どうぞお願いいたします。
これまで 賜りましたご厚情に 職員一同 心から感謝申し上げます。

児童の皆さん あなたたちは 私の誇りです。そしてこれからも こんなにも多くの皆さんが見守ってくださいます。先生たちも 永遠に皆さんの味方です。
堂々と胸を張って 高倉っ子として 新たな一歩を踏み出してください。

一五〇年。
その歩みの中で 高倉小学校にゆかりを持っていただいた すべての皆様に 感謝と 惜別の意を 重ねて申しあげます。
みなさま 本当にありがとうございました。
いつか きっとまた 心の中の この場所でお会いしましょう。
さようなら。
ありがとう 高倉小学校。

令和五年 三月一八日
         大崎市立高倉小学校 第一五代校長
                     佐藤 有紀      

教育目標

豊かに 心躍らせ 心響かせ 心触れ合う 児童の育成

校歌

作詞 大友 真一郎
作曲 海鋒 義 美

一 船形の 山も気高く
  青雲の 光さやけし
  ふり仰ぐ 瞳明るく
  ひたすらに 睦みてともに
  むつとせの 道をおさめん
  ああ 希望あり 高倉小学校

二 日に進む たゆまぬ流れ
  鳴瀬川 常にあたらし  
  友愛の 誠かわしつ
  身と心 玉とみがきて
  豊かなる 教えをくまん
  ああ 理想あり 高倉小学校

三 風そよぐ 稲の穂波に
  平和呼ぶ 虹のふるさと
  花の輪に 健児つどいて 
  歌声も ほがらに高く
  明日の世の 幸をつくらん
  ああ 使命あり 高倉小学校

目指す児童像

夢と志を持ち主体的に学ぶ高倉っ子