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三本木小学校の歴史探索 第2回② 青い目の人形物語その2 ~答礼人形・「ミス宮城」の里帰りから~

 昭和2年(1927年),アメリカから贈られた12,739体の青い目の人形たちは,当時の日本で大歓迎され,アメリカと日本の子供たちの友情を育てました。そして,このアメリカからの友情に答えようと,日本の小学生たちも1人1銭ずつ出し合って58体の市松人形を製作し,答礼人形としてアメリカの各地に送ることになったのです。
 宮城県から贈った答礼人形「ミス宮城」は,アメリカのカンザス州トピカのマルバーン美術館に送られたことが分かっていましたが,その後しばらくの間,消息が分からなくなっていました。しかし,1998年カンザス州在住のマーガレット・R・コルベットさんが所有していることが分かり,2003年(平成15年)5月には宮城県に里帰りを果たしました。2003年(平成15年)5月21日~25日に,仙台市歴史民俗資料館で行われた企画展「青い目の人形とMissみやぎ~おかえりなさい「ミス宮城“76年ぶりの里帰り”を歓迎して~」では,ミス宮城の他に戦後県内に残っていた8体の「青い目の人形」と3体の新・友情人形なども展示され,76年ぶりの人形を通した日米親善が行われたのでした。
 このとき,コルベットさんは三本木小学校にもおいでになり,新・友情人形である男の子の人形「トビー」をくださいました。児童代表として6年生の高橋優莉奈さんは「アメリカと日本の平和のため,世界中の人々が平和になれるように努力します。」とお礼の挨拶をしています。コルベットさんと三本木小学校の交流はその後も続き,後日「エフィー・アン」などの人形も贈られています。