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10/22雑感9_POSTコロナ時代の授業②_授業の本質は変わらない。しかし,授業の形は変わる

 新学習指導要領が本格実施され,何を教えるかだけでなく,どう教えるかまで示された今年度,このコロナ禍による制限によって,実質的にはそれができなくなっている現実があります。3密回避とソーシャルディスタンシングが推奨される中,「人とかかわり,人と共に学ぶ。」「体験的に,あるいは対話を通して,自ら学びを深めていく。」など,これまで私たちが追い求めてきた授業はできなくなっています。それなのに,いったいどうすればいいというんだ。そんな声があちらこちらから聞こえてきます。これから始めようという矢先に起きたパンデミック。私たちは早速,新しい「主体的,対話的な深い学び」を見つけ出していかなければならなくなったのです。
私は,ポストコロナの「主体的,対話的な深い学び」を次の2つのキーワードから考えていきたいと思っています。
① 音声言語から文字言語へ
単純に考えれば,話合いができないなら,書いたもので伝えるしかないのです。これからの授業では,書くことがこれまで以上に重視されることになるでしょう。教師の発問に児童が手を挙げて応じ,指名されて発表するというオーソドックなかたちは,発問にキーボードで答え,送信するというかたちになるのでしょう。スマホに慣れ親しんだ現代の子供たちにとっては,案外慣れ親しんだ方法なのかもしれませんね。
② リモート的対話
ペアで,グループでといった対面での話合いができないなら,ミーティングアプリ上で行うことになるのでしょう。同じ教室にいたとしても,話合いはモニター上で行うのです。ソーシャルディスタンスを確保して意見を交換するには,最もいい方法なのかもしれません。
 POSTコロナ時代にも小学校教師に求められる力はこれまでとそれほど変わりはないのかもしれません。しかし,これまでには,それほど必要なかったスキルが重視されてくることだけは確かです。もう,「私には必要ない。」とか「私は苦手だから。」といって逃げることはできないのです。
 さあ,できなくても,面白がってやってみましょう。とにかく試してみましょう。分からないときは,「分からない!」「助けて!」と声を上げましょう。もう,やるしかないのです。