真山小学校を４人の卒業生が羽ばたいていきました。校長の式辞を要約して紹介します。
　卒業生は何よりも、とても穏やかなで気持ちの優しい４人でした。下級生からもよく慕われ、学年の壁を乗り越えていっしょに遊んだり、活動したりする時には、いつも中心にいました。
　また、この一年間、最上級生として活躍しました。新１年生の手をつないで入場した入学式。運動会では、校旗やプラカードをもっての堂々の入場が出来ました。へき地児童交流会では、立派に「歓迎のことば」や「感想」を大勢の参加者の前で発表することができました。中でも圧巻だったのは学芸会です。宮沢賢治の「よだかの星」をたった四人で見事に演じ切りました。最上級生としての強い責任感をもって行動する卒業生でした。
　それから、努力を惜しまず、最後まで成し遂げる卒業生です。私から出した「漢字ドリル」を毎日やり通しました。小さなことをこつこと積み重ねる根気強さや、やらなければならないことは必ず成し遂げるという気持ちをもった卒業生です。
　先週校長室で１０年後の自分に宛てた手紙の話をしました。夢を聞かせてもらいました。４人に共通する夢は、「家族を大切にする」ということです。東日本大震災を経験した皆さんだからこそ、家族との絆を一番に、考えたのではないかと思います。
　皆さんの未来は「夢」にあふれています。その未来を切り開くために、夢をあきらめずに、自分の夢に向かって羽ばたいてください。
　はなむけに、この「夢」という言葉を贈ります。どうか多くの人々の期待を心に留め、自分の夢に向かって羽ばたいて行って下さい。