① 鬼首地区は大崎市の最西端に位置し，西は山形県最上町，北は秋田県湯沢市，東は栗原市と接している山間地である。鬼首地区の中心にある荒雄岳（984.2m）は，日本有数のカルデラ型火山として有名で，周辺には温泉がある。山形との県境には禿岳（1261.7m）があり，鬼首地区のシンボルとなっている。その山裾を荒雄川が流れ，鳴子ダムを経て，江合川となって大崎平野を潤している。冬季の積雪は大変多い。
②　鬼首地区は，10の行政区に分かれており，戸数360戸，人口848人(R2.5.1現在)であり，戸数および人口ともに年々減少している。兼業農家が多く，林業・土木・スキー場・ホテル等で働いている。古くからの家が多く，３世代で暮らしている家庭が多い。
③　豊かな自然環境を生かした観光地域ではあるが，近年は観光客は減少気味である。平成27年11月には，花渕山バイパスが完成し，交通の便がよくなり，秋田に通じる国道108号線は，年間を通して交通量が多い。